肝に銘じる
「日産のカルロス・ゴーン会長を逮捕」
あまりに衝撃的なニュースが全世界に速報されるやいなや、様々な意見がネット上を飛び交い拡散し、メディアでも賛否両論よろしく連日コメンテーターがニュースやワイドショーで激論、というかここぞとばかりに批判しています。
正直なところ “所詮は他人事” という気分ではありますが、一方で日産に関わる多くの方々にとってはたまったものでは無いですね。長年にわたるワンマン経営の弊害、典型ではないでしょうか。平家物語の冒頭にある「祇園精舎の鐘の声……」そのものですね。「おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ」。まさに古今東西を超えた真理なのでしょう。
チャップリンの名作「殺人狂時代」のセリフにある「一人の殺害は犯罪者を生み、百万の殺害は英雄を生む」。ヒトラーやレーニンに代表される独裁者も栄枯盛衰の中で称賛を浴びる瞬間があることを揶揄しています。こうした過去の失敗から学んでいるはずの現代でも、世界中で独裁国家が横行しているのも事実です(トランプさん、大丈夫ですか?)
社会には「秩序」が大切です。それを規律を以て守り、理性を得る一つの方法が宗教による教えではないかと思われるのですが、如何でしょうか? 無宗教でノンポリな人も自身の理性をコントロールできるのは、大なり小なり我が心身を自ら律する “一人の宗教者” だからと考えるのは私だけでしょうか。
今年の流行語大賞にノミネートされたキーワードの中では「第三者委員会」が面白いですね。“企業のコンプライアンス” の一言を、さながら紋所のように奉り崇めたてて一時しのぎに腐心する企業のなんと多い事でしょうか。しかし企業ブランドを守る唯一の方法なのも間違いありません。
あっという間に2018年も師走を迎えます。2019年には平成が終わり2020年には東京オリ・パラの開幕、そして2025年の大阪万博と、日本国家の忙しくも晴れがましい大行事が続きます。
素晴らしい日本ブランドを世界に発信するために、肝に銘じましょう。
「おごれる人も久しからず」と。
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