ハットグ
新宿の百人町は楽しい町だ。いつ歩いても、どこを歩いても新しい発見と驚きがあり、英気を与えてくれる毎日だ。韓流好きの家内はこの町で決して早歩きをしない。のんびりブラブラ、気になる店があれば奥までのぞきこんで商品や客を観察する、街歩きの醍醐味といった趣です。
この街にはネパールやイラン、インドなどからもかなりの人々が集まっているようで、エスニックな香辛料の香りが漂う店が集まるエリアでは日本にいる実感がなくなります。山手線・新大久保駅前通りを最近では「コリアン・ストリート」と呼ぶそうです。コリアンストリートから直角に入る道は百人町文化ストリートで、ともに終日人・人・人でごったがえしていて、大久保通りの車道にも人が溢れるほど。そして今流行の韓国風アメリカンドッグ「ハットグ」を食べるJKの集団も。
「チーズ超のびる!」「楽しぃ~!」とはしゃぎながら雑踏の中、思いおもいのポーズでハットグの味とインスタを楽しんでいます。
大音量のBGMを流しながら若い女性向け高収入アルバイトを宣伝する、派手なイラストが施されたトラックが走り去りました。原宿の竹下通りや渋谷のセンター街、スクランブル交差点の雑踏と同様の賑わい(騒々しさ)も、なぜか新大久保界隈では不思議と楽しめますね。そして午後8時を過ぎると人通りがグッと減って落ち着きを取り戻すあたりが渋谷との大きな違いで好感度大であります。もちろん、ユッケジャンスープやスンドゥブチゲなどコリアン料理が存分に楽しめる“本場”なのも理由の1つです。
新居からほど近い、コリアンストリートを横道に入ったところに「コーヒードリーム」というカフェがあります。こちらのオーナーは人気韓流ドラマ「コーヒープリンス1号店」の制作現場で主演のコン・ユさんやスタッフに、ドリップなどのバリスタ指導を担当したそうです。私もさっそく常連となって3日に一度はダブルエスプレッソを楽しんでいますが、韓流メインの新大久保、それもドラマの“聖地”ということでコリアンストリートから少々外れた立地でも女性客がワイワイと賑やかであります。特に日本人の中年女性が多いですね。壁一面に貼られたドラマ撮影時のスチール写真で目の保養と癒やしを求めてやってくるのでしょう。
2019年早々にハットグをコンビニで販売! なんて噂も聞きました。“チンする菓子パン、ハットグ”がパンコーナーに並ぶのでしょうか。
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