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コラム 三寒四温

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PBとNB

 やっと政府は重い腰を上げました。大手スーパーのPB食品が中小の食品会社の経営に与える影響を有識者による検討委員会にて分析する、と11日農水省が発表したのです。今となっては少し出遅れた感は否めませんが、これはこれでベーカリー業界にとっても「やっと明るい道筋が通りそうだ」と思われます。
いたずらにただ安いだけというPB食品は流通のいいなりに、その下請け業者は、時には返品も受け入れざるを得ない商品をひたすらに作り続けています。PB は合法的ではありますが、しょせん値引き、安売り商品に変わりはありません。この実態を農水省は見逃しませんでした。
  長い年月と膨大な開発を繰り返し、安心・安全への設備投資を行い、諸原料の高騰にも身を切る思いで様々なリストラを繰り返して作られているNB食パン、そしてリテイルの食パン群も、消費者から高い支持を受けています。「食パンは日本の食品業界を活性化させる起爆剤であります」と以前このコラムで書きましたが、このような"優良食品"であり主食である食パンをいたずらに安売りするのはいかがなものでしょう。
  業種は違いますが、8月13日付の日経新聞「人こと」欄で、大塚家具の大塚久美子社長は「品質を犠牲にして低価格品を増やすことはしない」と毅然と語っておられました。なにかこの言葉、勇気が湧いてきませんか。食パンは製パン企業の生命線であります。検討委員会の良識ある判断を待ちたいと思います。

弊社社長 菅田耕司のコラム


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