負のスパイラル
真夏日を記録した猛暑のある日、弊社最寄りである千駄ヶ谷駅近くのセブン-イレブンにて弁当を物色していると、この時期には珍しい「かき揚げ天ぷら蕎麦」を発見しました。しかも30円引きの赤いシールが貼ってあります(今秋開始のポイント値引きサービスとは別の、一部店舗による試験実施のようです)。
私は暑い日に熱々のタンメンやあんかけもやしソバ、刀削麻辣麺や立ち喰いのかき揚げソバなどを好んでいただきます。暑い時に熱いものを食べると、私はなぜか爽快な気分になるのです。
早速、かき揚げ蕎麦のカップをもってレジへ。するとベトナム系らしき女性店員がカップのラベルにバーコードリーダーを当てるや、カップを手に持ったまま陳列棚へ向かい、何やら確認してすぐ戻ってきました。
「これ、賞味期限過ぎてて売れません。他のありません。すみません」
と謝ります。
「大して時間も過ぎてないので大丈夫ですよ」
と答えると、
「バーコードをスキャンすると30円引きになりません」
なんと!
おやおや、賞味期限直前のお買い得品でラッキー! と思っていたのに、間際ならぬ完全に期限切れ、しかも売るとなると値引きできないとは! ちょっと訳の分からない理屈に驚いていると、隣のレジで一部始終を見ていた店長らしき男性が「ルールですから、そういう事です!」とダメ押し。
何かおかしいですね。そもそもルールというなら、賞味期限が切れている品物を棚に並べておくなよ~と心の中でキレそうになりましたが、ここは冷静に「分かりました」とミニ冷やし中華をチョイスして今日のランチとしました。
マニュアルを徹底しているようで、実は何も機能していない! 基本がなっていない! 店舗が増えるほどに従業員の確保と教育が困難を極めるコンビニ業界の昨今、食品ロスをなんとかしなくてはと本部の偉い人たちが知恵を絞るのも大事ですが、まずは店舗教育が先決でしょう。何とも虚しいですね。
鳴り物入りでスタートした「セブンペイ」がデータ不正アクセスを理由に9月いっぱいでサービス終了、24時間営業に伴う店舗運営の様々な問題点など、コンビニ業界の代表格であるセブン-イレブンから、負のスパイラルが顔を見せ始めています。
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