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コラム 三寒四温

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ひとつぶの麦

天高く馬肥ゆる秋。

先週、初さんまを刺身と塩焼きでいただきました。秋はおいしいものがオンパレードですね。栗や松茸は炊き込みご飯、いや、私はおこわでいただくのが好みです。炊きたての新米には秋鮭のイクラ醤油漬けをたっぷりのせてかっこむ。人間とは何と贅沢な生き物でしょうか。馬は何を食んで肥ゆるのかな?

先日、TVの天気予報で気象予報士が、「秋はなぜ空が高く感じるのかご存知ですか?」と問いかけていました。そういえば台風一過の秋空は確かに空高く見えます。はて、その答えは?

予報士はまず春の空について解説します。「冬枯れした枝葉や花などが塵積もる大地に新しい生命が芽吹きはじめる頃、春風が塵を巻き上げて砂嵐のような現象が空を覆うことで “天上” が見えにくくなるんです」とのこと。春の草や花は根を付けたばかりで土壌が不安定なのに対して、秋には根をしっかり張っているから土壌も安定して塵が春ほど舞わない、という理屈ですね。

春一番から夏が過ぎれば、つるべ落としの秋の夕暮れ。令和元年もかわりなくストンとやってきました。空が高く見える秋晴れを14階の自宅リビングから見渡すと、窓外の彼方には珍しく富士山がはっきり見えます。周りの高層ビル群の小さな窓一つひとつに、さまざまな人間模様があり、決して見通しの良くない葛藤を抱えている人もいるでしょう。そんな時こそ雄大な富士の姿を拝んで気分新たに臨みたいものです。

私の人生は父から受け継いだ会社で生かされています。
天高い秋空を見上げて、父へ思い馳せます。72歳で天に還った親父。かたや私はこの3年間で7度の全身麻酔を受け、癌切除などを経てどうにか歳だけは親父超えができそうです。それは何を意味するのでしょうか? 人生100年時代の真っ只中、これから私の為すべき事とは。どうして生かされているのかを考えされられますね。

「ひとつぶの麦が地に落ちれば、もしかしたら……」

明後日は教会の墓前礼拝です。もしかしたら、母が教えてくれるかもしれません。

弊社社長 菅田耕司のコラム


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