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コラム 三寒四温

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募捐箱

6月のコラムで書いた「ニンニクをかじりながら蒸し餃子を食す習慣のあるのは、中国・広東省の北に位置する一部の集落らしい」との情報を、上海出張の折、聞いて参りました。秋にはまた中国へ出かける機会があるので、今度は2、3日その集落にホームステイをして田舎料理と生のニンニクをかじりに行くのを楽しみにしております。
  今回の上海出張でカルチャーショックを受けた事を二つお話しします。上海のオークラ・ガーデンホテルの裏に「水秀坊」というマッサージのお店がありまして、仕事疲れの凝りに凝った全身を120分ほどほぐしてもらった後に、手足の爪を切ってもらうことにしたのですが、ナントここの爪切りは、爪切りではなくて"爪削ぎ"だったのです。いやあ、びっくりしました。というのは、洋食のスプーンを連想して下さい。先のオタマがなくもつ柄のところだけ、そしてその柄の先はノミのように鋭利に研がれています。そのノミで伸びている爪を円を描くように削いでいくのです! これは恐いですよー。私の親指は両方とも巻き爪でありまして、それを当たり前ですが私の目の前でまるで彫刻を彫るように、滑るように上手に削いでゆくのですが、見ている方は滑って肉まで削がないかと、ひやひやの連続であります。ですがその心配もよそに芸術的なノミさばきにひび割れた茶褐色の巻き爪もかわいい小指の爪も赤ちゃんの爪のようにきれいになりました。これはすごい!
  両手両足で50元(日本円で約750円)。この技術でこれは安いという訳で、芸術を見せてもらった事だしチップを渡そうとしたら、着替えをしている間に爪切りマンは消えてしまったので、会計を済ませたところにどこの国でもお見かけする赤い募金箱があったので寄付でもするか、とよくよく見ると、ナント中国語で「募損箱」と書いてありました。"ぼそんばこ"って、ナンジャーコレー! という訳でありまして、50元募損してホテルに帰りまして、よくよく聞いてみると「損」は「捐」で、中国語では募金の意味らしく、見た目で判断してはいけないという教訓をいただきました。

弊社社長 菅田耕司のコラム


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