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コラム 三寒四温

弊社の週刊紙「速報・製パン情報」から、好評の三寒四温をご紹介。
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何かをやろう、今がその時だ

コロナ禍による外出自粛で巣ごもり生活を余儀なくされる中、新たな方向性を示す食シーンの変化がTV等メディアを通して紹介されています。毎日の食事を楽しめる、食品メーカーの仕掛けが面白いですね。モスバーガーとUHA味覚糖のコラボレーションによる新商品「つむモスグミ」は世界唯一ともいえるハンバーガー風菓子です。バンズやパテ、レタスを模した小さく平らなグミを “積む” ことでバーガーを完成させる遊び心で私も楽しくおいしくいただいています。

レトルト食品や冷凍食品は最近ではバラエティーに富むだけでなく味のクオリティーの高さに驚かされます。リーズナブルな価格設定も消費者の財布の紐を緩ませます。
“粉もん” の善戦も光ります。私も昨夜は家内とお好み焼きを楽しみました。
そして調味料では日本製粉の「ニップン ほめDELI アヒージョの素」が出色です。食材はぶつ切りにしたゆでタコと大ぶりにカットしたマッシュルームだけ。最高のイタリアンがフライパンひとつで完成です。家内のワインが進みます!

外食はこんな状況ですから密になる店内利用は避けていますが、テイクアウトはたまに車で買いに行きます。情報バラエティ番組で紹介された韓国発「進化系玉子サンド」で口火を切ったかのように、カスタードクリームのようなふわトロ玉子のサンドイッチや半熟玉子4個が入ったサンドイッチなどインスタ映えする斬新なアイデアが次々と流行しています。料理研究家が数々のサンドイッチレシピを番組やSNS上で披露し、それをタレントさんが食レポする。そんなよくある企画も、製パン業界にとっては格好の宣伝となります。

そこで主役となるパンは、ロングセラーブランドの食パンが見直されているようです。いわゆるプチ贅沢な食パンを使用したサンドイッチですね! 話題性重視の高級食パン専門店は急速に加熱したブームゆえ、飽和からの衰退という流れを懸念してしまいます(ブームを仕掛けているベーカリーコーディネーターさん達は高額な報酬を得ているようですが)

一方で、ロングセラーブランドの食パンを食卓に提供している大手製パンも再活性の道を模索しなければなりません。

Do Something, Today is the Day !
“何かをやろう、今がその時だ”         
この精神を心がけたいものです。

健康素材でヘルシー感を前面に押し出すなど、各メーカーが長年培ってきた商品開発(技術力や企画力)でのさまざまな差別化が重要であり、決して安易な価格競争ではないはずです。

やはり食の楽しみは「提案力」あってこそではないでしょうか。バゲットは翌日そのまま食べると味も食感も劣化しますが、水を霧吹きしてオーブンでリベイクするといったごく初歩的な知識でさえ今の消費者は理解しておらず、つまりはメーがー側が提案できていないのです。それを知ることは消費者にとって食生活を変える “感動” になります。スーパーで買える袋入りのバゲットは冷凍してもリベイクすればリテイルの味に迫ります。リテイルのバゲットをリベイクすれば、パリのベーカリーの焼き立てバゲットが味わえます!

弊社社長 菅田耕司のコラム


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