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コラム 三寒四温

弊社の週刊紙「速報・製パン情報」から、好評の三寒四温をご紹介。
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コオロギパン

赤坂の室町砂場は、そば好きの私がもっとも愛する一店であります。新そばはセイロに限りますね。そんな至高のセイロをいただく前に、赤坂砂場を訪れた際には家内と2人だけの楽しい儀式があります。店奥の畳の小上がりで小さな会席盆をはさんで熱燗を猪口で酌み交わし、焼海苔や板ワサ、旬の肴をつまむひととき。思わず笑みがこぼれます。満席の店内に響く、注文を調理場に告げる花番さの声が心地良い!

「おっと、そば屋で長居は無用」

てな訳で新そばの香りを楽しみつつセイロをたぐり、玄関口でお愛想。戸口を開いて表へ出れば師走のお月様が目に入ります。「今宵は新月」。お月さんを愛でながら家内と腕を組み、仲良くゆっくり帰りましょう。

そばといえば、そば粉のカンパーニュやバゲットを最近見かけないですね。そば粉のガレットを提供する店はあっても、そば粉のパンは全粒粉にとって変わられたのかな。私としては3割や5割配合でのそばの風味を生かしたパンが食べたいのであります。それにナッツ類やドライフルーツがたくさん入ったシュトーレンをつくるのは難しいでしょうか。まっ、私は技術者ではないので素人発言で申し訳ありませんが、コロナ禍での新しい食卓のあり方を考えるに、これもアリかな、と思うのです。巣ごもり生活で贅沢を控える消費者に向けて、内食・外食いずれも購買需要を活発化するアイデアで一歩踏み込んだ大胆な攻めの姿勢が求められます。

新型コロナウイルスの感染は再び拡大傾向にあり、依然として不確かな状況が続きます。笑い声の絶えない明るい食卓がある日常を過ごせる食のあり方を考えようではありませんか。

そんな中、12月1日に敷島製パン(Pasco)が、粉末にしたコオロギを練り込んだパンを新発売しました。2017年に昆虫食ブームに乗ってフィンランドで発売され好評だったコオロギパンが、ついに日本でも買える時代になりました。

同社HPによると、環境に優しい新たな栄養源として昆虫食が世界的に注目されている状況をふまえ、まずは通販にて期間限定発売といった所でしょうか。世界の食糧問題を解決する未来食として関心を集めそうです。ちなみにバゲットには100匹分のコオロギが入っているそうです。万人に受け入れられるまでに少々時間がかかるかもしれませんが、なんと今回の予定数は完売とのこと! 楽しくも頼もしい取り組みですね。

弊社社長 菅田耕司のコラム


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