アメリカの食トレンド・2021
2月15日発行の弊社会報誌「製パン工業」にて、アマゾン傘下のSM大手・ホールフーズ社「2021年の食トレンドTOP10を発表」(出典:アメリカ食品産業情報)という大変興味深い記事を掲載しました。通常は会員向け限定ですが、今回は当コラムにてシェアいたします。
①幸福感を満たす
「機能性優先のサプリメント」と「おいしさ重視の嗜好品」の境界線が曖昧になり、スーパーフード、プロバイオティクス、ザワークラウトの継続的な増加が予測される。サプライヤーは、ビタミンC、キノコ、アダプトゲンなどの機能性成分を取り入れ、穏やかな精神状態と免疫システムをサポートするなど「幸福感」に訴求する。
②週末だけでなく毎日が「重要な朝食」に
在宅勤務が増える中、重要な朝食は週末だけでなく毎日の習慣へとシフトしている。朝食にこだわる人向けの革新的な商品(例:真空調理したエッグバイト、パンケーキ、緑豆でつくった卵など)など多彩に展開。
③パントリーの常備品に新しい側面
キッチンに立つ時間が増えるとパントリーの常備品(パスタ、ソース、スパイス等)の新機軸(例:ハート・オブ・パーム社のパスタ、リンゴの木で燻製にした塩、肉を使ったかのようなヴィーガンスープ等)に注目。
④より多くの形態でコーヒーを摂取
消費者はより多くの形態でコーヒーを摂取するようになっている(例:コーヒー味のバー製品、グラノーラ、スムージーブースター、コーヒー・ヨーグルトなど)。
⑤ベビーフードが成長
紫ニンジンやオメガ3脂肪酸が豊富な亜麻仁など、ヘルシー食材を積極的に採用、めざましい進化を遂げている。
⑥アップサイクル食品
ブランドや食品メーカーは、食材をアップサイクル(創造的再利用)する新しい方法を模索し続けている。
⑦普段使いの「油」が変わる
消費者はオリーブオイル以外のクルミ油、カボチャやヒマワリの種子油などの新しい種類の食用油へ関心を広げている。
⑧アルコールコンブチャ
飲料売場の次なるトレンド。アルコール分の多いコンブチャ(紅茶キノコ)はグルテン・フリーで、泡立ちが非常に良く、活性プロバイオティクスを豊富に含む。
⑨ヒヨコ豆の多彩な躍進
フムス、ファラフェル、ヒヨコ豆のパスタ以外のヒヨコ豆製品(ヒヨコ豆の豆腐、豆粉、シリアルなど)に注目する時代の到来。
⑩果物・野菜のジャーキー
栄養と風味を維持するため、新鮮な状態で乾燥させたジャックフルーツやキノコといった肉以外のジャーキー製品が登場。仕上げの味付けは、唐辛子、塩、ショウガ、カカオなど。
その他にも「パンノキ(ブレッドフルーツ)を使用したグルテンフリーのパスタ製品」や「植物性シャルキュトリ」といった、近い将来に日本でも注目必至の最先端アメリカ食トレンドを多数掲載しています。購読希望の方は編集部までご連絡ください。
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