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コラム 三寒四温

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良き種まき

食事系パンの需要が伸びています。

食パンをはじめフランスパンやドイツパン、イタリアのチャバタ等々、今般のコロナ禍により巣ごもり生活を余儀なくされたことで、パン消費の追い風となったようです。

個人的にヒットだったのは全粒粉とそば粉の入ったカンパーニュ。大手ホールセールの袋入りフランスパンのサンドイッチやカナッペも食卓を賑わせてくれます。カナッペにはタプナードやリエットなどと共にハチミツやミルクといったレアなジャム、マーマレードが合います。エキストラ・バージン・オリーブオイルに塩コショウしてディップするのもクラシカルでお洒落ですね。

ところでこの好調ぶり、決してコロナ禍によるものだけではなく、以前から製パン業界が一丸となって取り組んできた「夕食にパンを」というキャンペーンも下地になっていると感じます。

こうした新しいパンの楽しみ方が浸透する一方、やはり主役は食パンではないでしょうか。インスタ映えをフックに再ブレイクを果たしたフルーツサンドが示すように、内食以外にもチャンスの “芽” があります。

数年前より雨後の筍の如き出店ラッシュで首都圏を席巻した、新規参入の異業種による高級食パンブーム。しかし常識外れの高価格と普段使いには不向きなリッチ過ぎる味が消費者に飽きられているようにも見受けます。自分で食べるために購入するのではなく「高級」や「高価格」といったステイタスを頼りに手土産的なプレゼントとしての支持は得ましたが、長年にわたる研究開発の積み重ねで作り上げられた既存のブランド食パンとは商品特性が少々異なるようです。

やはり私としては製パン企業やリテイルベーカリー発信の新しい食パンに期待したいものです。
 
25日、4都府県を対象に3度目の緊急事態宣言が発出されました。今後もコロナ禍が続けば、製粉・油脂をはじめ、あらゆる材料価格の高騰が予測されます。ワクチン確保の行方ばかりが取り沙汰されますが、その裏で水・食料の争奪戦が世界規模で密かに進行しつつあります。内政を見れば業種を問わず固定費の負担増や人員確保等、少子高齢化の折、ますます問題視されそうです。

そんな中、収益を上げる工夫と安心・安全な原材料の確保には先を見据える知力が求められます。実行・実践力をフル活用し、利益至上主義にブレーキをかけつつもアクセルを踏むという慎重かつ大胆な経営のためには、まずは良き種を良き土壌にまき、大切に育てることが肝要です。

ブランド食パンという確固たる地位を築いた良き土壌に、良き種まきとなるような形でバラエティブレッドのリニューアルに注力すれば、きっと新たな “芽吹き” があるはずです。

弊社社長 菅田耕司のコラム


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