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コラム 三寒四温

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写真の整理 その2

※写真整理、前回のお話はコチラ

2011年3月11日14時46分に発生した東日本大震災。いまだ記憶に新しく、家内が宮城県松島町に住む親戚の安否を毎日気にかけ、つながらない携帯電話を辛抱強くリダイヤルしていた姿を思い出します。

発生10日後にようやく連絡が取れたものの、「全員無事、しかし水や食料が足りず、周りの人達も含めて大変」との悲痛な言葉。ならば炊き出しや支援物資を届けようと、中沢フーズの中澤康浩社長(当時)とタッグを組み、さらに親しくお付き合いをさせていただいていたチュニジア駐日大使にお声がけしたところ、大使館の調理スタッフ同行を快諾。

発生から1ヵ月後、食料を満載した10トントラックに乗り込む中澤社長と共に、私は自分の車に家内とボーダーコリーの愛犬リュリュ、そしてトランクと後部座席にはメゾンカイザー・木村周一郎社長とデイジイ・倉田博和社長より託された支援品の焼き立てクロワッサン500個ずつ計1,000個を詰めて、朝7時にいざ出発。高速道路は福島あたりから地割れや歪みがあり、慎重な運転を強いられました。

やっとのことで昼前に炊き出し会場の石巻市役所に到着。すでに150人ほど並んで待っています。さっそくチュニジア大使館の料理人らが前日から仕込んでいたクスクスを温め直し、到着後1時間で炊き出しスタート。私と家内は行列の人々にクロワッサンを1つずつ手渡して「頑張ってください!」と声をかけ、中澤社長も1リットルの中沢牛乳を1本ずつ声かけしながら手渡していました。行列の先頭ではすでにクスクスを頬張りながら「あったけー」「旨いね」と笑顔が。家内の親戚はリュリュと一緒に少し離れたところでクロワッサンを食べ、牛乳をラッパ飲みしています。実はこの日、近くで石原軍団の炊き出しもあったとのことです。

中澤社長が石巻駅の駅長室へ牛乳1ケースを届けた際、小高いホームから石巻クリスチャンセンター兄弟教会という教会の前に並ぶ行列が見えたとの連絡。さっそく私と二人で牛乳とパウンドケーキを携え、瓦礫だらけの道のりを経て牧師と会えたのは神様のお導きだったのかもしれません。

炊き出しが終わった夕刻、海岸沿いの道路を通って帰ったのですが、TVニュースの画面で見たままの、大きな漁船やたくさんの車が田んぼに突き刺さっている様には言葉が出ませんでした。深い悲しみや憤り、不安の中でも笑顔でたくましく生きる姿が記録された写真の数々。10年の歳月を経た今でも涙なしに見ることはできません。

弊社社長 菅田耕司のコラム


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