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コラム 三寒四温

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サンジェルマン売却

ベーカリーチェーンなどを運営する「サンジェルマン」を保有していたJT(日本たばこ産業)が、9月15日に売却を発表しました。金額は23億円、買収したクリエイト・レストランツ・ホールディングスは和風居酒屋やレストランのチェーンが有名ですが、ベーカリーカフェ「ジャン・フランソワ」を展開するノウハウもあり、サンジェルマンのバリューを最大限に生かす経営手腕に期待したいところです。

サンジェルマンは1970年に1号店を出店、ルーツに1934年(昭和9年)に創業した東急百貨店の製菓工場という歴史を持ちます。戦後復興~高度成長、そしてバブルを経て令和まで、パンと消費者の関係が変遷を遂げつつも親しみ深い老舗の名が途切れずに続くのは立派です。

東急傘下からの独立、80年代のベーカリーブームによる店舗拡大、そして度々の買収劇という紆余曲折を、当時社長を務めていた印幡清氏との交友を通じて知りました。70年代、本格的なリテイル店舗の先駆けとして躍進するも、ライバルの台頭で劣勢となっていた経営の立て直し、そして有利な条件での売却という役目を果たすべく社長となった印幡氏は、起死回生の一手として2001年、カフェベーカリー「ブーランジェリー メゾンカイザージャポン」(木村周一郎社長)のフランチャイズ展開を決断。田園調布1号店の存在は象徴的で、新たな21世紀のベーカリーブームを牽引する存在でした(現在フランチャイズ契約は終了)。

その後、ドゥ マゴ等の他ブランドを維持しながらJTによる買収に漕ぎ着け、“大きく育てて、高く売る” というミッションを果たすこととなりました。ご存知の通りJTは食品メーカーともいえる業務拡大を遂げており、海外進出する冷凍食品メーカーとタッグを組み冷凍パン生地を製造、サンジェルマンでも一部販売していたのですが、小麦粉はじめ原材料のほとんどを現地調達という事態が問題となったこともありました。

こうした業界のルールや慣習に抵触しがちな異業種との協業で被ったリスクすらも糧に、サンジェルマンは今後、クリエイトという素晴らしい企業の傘下としてかつての勢いを取り戻してほしいものです。一生懸命働く従業員の皆様は心機一転、頑張ってください!

数年にわたるコロナ禍の折、我が製パン業界にもにわかに動きが見られます。神戸屋の包装パン事業を山崎製パンに譲渡など業界再編成が加速するのでしょうか。

弊社社長 菅田耕司のコラム


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