あやまち
人はみずからの「あやまち」を知った時、どのような行動をとるのでしょうか。「あやまち」が多いなと常日頃から感じていた私にとって、新たな気付きが先日ありました。
10年に1度の寒波が日本列島を覆うという天気予報があった1月25日の朝のことです。家内がリビングの窓をみて「あら、雪が降ってるわね」とつぶやき、行って来まーすと会社に向かいました。家内を送り出してベランダに出ると雪は舞っていません。ほんの一瞬の出来事だったのでしょうか。あやまちというには大仰ですが、そんなタイミングで今回のテーマがよぎったのです。
自宅で独りリハビリを続ける日々で、良くも悪くも深く考え込む時間が増えました。
私は75年の人生でどれほどのあやまちがあったのだろう?
と自問するも不肖ゆえほとんどは忘却の彼方。記憶を思い出そうと目を瞑っても克明なエピソードが出てきません。人間関係についても「嫌な奴は沢山いる、でもそれ以上に私が嫌な奴だ」と疎まれていたのでしょう。今さら謝罪しても遅いですね。
口は災いの元と言いますが、私も咄嗟に気持ちとは反対の言葉を発してしまうことがあります。少し冷静になれば回避できる失敗のたびに後悔するのが日常茶飯事です。しかし勇気を持ってあやまちを正せば、その先に見える景色が素晴らしいことを知っています(多分ね)。仕事、家族、友人に向き合うことで過去のあやまちを認め、謝りたいと願っています。できるものならばですが。
こんな調子で思考がさまざまに巡り、考え込むうちに一日が過ぎていきます。
「ただいまー」。
家内のご帰還です。「ハイ、これ」。と手渡されたお土産は糖質&プリン体ゼロのノンアルコールビール。健康を気遣うチョイスに感謝しつつ、世間一般のあやまちについて考えるに、「アルコール」が原因のことが多いようです(私はヘベレケになるほど飲みませんよ)。
その点、Z世代と呼ばれる若者たちは健康志向が強いですね。“飲みニケーション” はすでに死語となり、昨今のノンアルコール商品の充実ぶりがZ世代の嗜好を見据えたものとすれば、この傾向は一時のトレンドではなく今後も定着していくでしょう。
ごく少数の悪目立ちする不届き者はさておき、健康面をはじめ総じて堅実で無茶しないZ世代から教わる事は多々あります。彼らを手本に、私の「あやまち」も少しは減ると良いのですが。
■■■■■■■■■■■■