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コラム 三寒四温

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天才シェフたち

2004年に銀座シャネルビル最上階に位置するレストラン「ベージュ東京」のプレオープンレセプションに夫婦で招待された時、フランス料理界の天才シェフ、アラン・デュカスさんと交わした会話を思い出しました。

“私は日本人のフランス料理人、三國清三シェフは天才だと思います。いずれ世界にその名が知れ渡るでしょう”

その数年後、四谷のオテル・ドゥ・ミクニで食事をした帰り際、三國シェフにデュカス氏の言葉を伝えました。彼は、

「私は天才ではありませんし、ましてやフランス人でもありません。尊敬するデュカスシェフに少しでも近づければと精進しています」

と笑って話してくれました。残念ながらオテル・ド・ミクニは閉店しましたが、来年の秋頃には小さなレストランを開店するとの事。「食材と向き合い、自分のインスピレーションのおもむくままに料理をつくる」というコンセプトを聞くだけで今から楽しみです。

もう一人の天才といえば “NOBU” こと松久信幸さん。世界20ヵ国以上で展開する「NOBU」と「MATSUHISA」を名優ロバート・デ・ニーロ氏と共同経営する手腕も間違いなく天賦の才といえるでしょう。松久シェフは若かりし頃、南米ペルーの日本料理店での修業を経てアメリカ西海岸のロサンゼルス、ビバリーヒルズに自分の名を冠した居酒屋「MATSUHISA」を開店。その数年後に来店したのがデ・ニーロ氏との出会いでした。

マグロの握り寿司の上にハラペーニョ薄切りをのせるなど南米のエッセンスを取り入れた創作料理の数々、そして松久さん入魂の一品、「銀ダラの西京焼」に感激したデ・ニーロさんからの熱烈なラブコールを受けて、ニューヨークのダウンタウンに「NOBU New York City 」をオープン、その後も米国中に出店を続け、日本国内ではホテルオークラ横の虎ノ門タワー1Fに東京店をオープンしました。私達夫婦もNOBUさんの料理を気軽に味わえるようになったのです。

6年前に催した弊社70周年記念レセプションや、2019年には私の友人である大相撲立浪部屋の愛弟子、関脇豊昇龍関の十両昇進を祝うお披露目レセプションなどでお世話になっています。招待客の皆さんと楽しむフルコースディナーはまさにNOBUマジックです。コロナ禍にあってもNOBUレストランは世界中で出店が続いており、かつて夢みた “NOBU全店制覇” は叶いそうにありません。先月も「モロッコに新店がオープンしますよ」と直々にお誘いを受けましたが、笑うしかありません。

それぞれの道のりやキャラクターなど対照的ながら、2人の天才シェフの活躍には今後も目が離せません。

弊社社長 菅田耕司のコラム


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