モバックショウ
幕張メッセにて開催されていた2023モバックショウ(日本製菓製パン機械工業会主催、増田文治理事長)が4日間の日程を終えて、3月3日に盛況裡に閉幕しました。
私はモバックショウを訪れたのは実に約10年ぶりです。その間、10回にも及ぶ全身麻酔による大手術が続いて遠出の外出がままならずにいました。今回満を持して最終日の金曜日に久々に行くことができました。
当日はベスト・オブモンディアルの最終審査と順位発表を控え、会場は熱気に溢れかえっていましたね。まずは理事長を務めるマスダックマシナリーの増田会長にお会いするべく同社ブースへ行くと、大勢の来場者が最新機材の説明に耳を傾け、商談ブースはほぼ満員。国内はもとよりアジア、欧米など世界各国のバイヤーが、マスダック製品の利点を質問し熱心にメモを取る姿が印象的でした。
愛工舎製作所の実演ブースでは、メゾンカイザーの木村周一郎シェフの技術を見ようとたくさんのギャラリーが集まり、使用するミキサーや自然発酵種発酵機「ルバン」などを、営業本部次長兼営業開発室長の牛窪香江さん率いるスタッフが丁寧な説明でフォローします。人と機械の織りなす技術の競演、これぞモバックの醍醐味です。
会場では懐かしい面々にお会いできました。AAKミヨシジャパンの三木勝喜社長はじめ大勢の友人との再会で、コロナ禍で止まっていた時間が再び動き出した気がします。デイジイの倉田博和シェフはコバード、コトブキで実演セミナーを行っていましたが、さすがは日本のベーカリー業界を牽引する大物シェフ、貫禄が半端ないです。見学している皆さん、ウィットに富んだ倉田シェフのトークに引き込まれていました。
ベスト・オブ・モンディアルの会場では、フランスMOFのムニエさんと久しぶりの再会。レ・アンバサドゥール・デュ・パン・デュ・ジャポンの副会長の安倍竜三シェフ(パリゴ)の流暢なフランス語の通訳で旧交を温められました。安倍シェフはフランスのリヨンで開催されたモンディアル本選の第3・4回大会に連続出場した実績を以て日本代表チームのコーチに就任、2019年大会(大澤秀一シェフ/コム・ン)、2021年大会(谷口佳典シェフ/フリアンド)と連覇に導きました。勝負所を熟知したスターブーランジェが、今回は実行委員長として大会を盛り上げる裏方に徹していた姿も立派でした。
結果は、5ヵ国が出場した第3回は大澤選手チームが優勝、続く第4回大会では谷口選手チームが2位を獲得と素晴らしい結果となりました。両シェフはじめ参加スタッフの皆さんの健闘を称えます。
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